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泉美木蘭
2019.11.22 14:11日々の出来事

「客観」考

先日の生放送で「客観視とはなんなのか」という話をした後、
しばらく考えていたことなのだけれども、

完璧な客観視というのは人間には不可能な話で、
重要なことは、物事を見るとき、考えるときに、
どれだけ自分の視点を動かす自由を獲得しているかということ、
そういう姿勢を持とうとすることなんじゃないかと思った。
視点は、左右にも、上下にも、遠近にも動かせるものだ。
もしかしたら「遠近」が一番難しいかもしれないけど、
現実には奥行きがあるから、そこは鍛えたい…。

そして、そんな風に視点を動かすのは、ほかならぬ自分だと思う。
だからやっぱり、「客観」とは言え、
他人の視線を借りるということではなく、

どのぐらい自分で疑問を持っているか、とか、
どのぐらい自分の意思を持っているか、とか、
どのぐらい現実を見ようとしているか、というところに、
かかってくるように思う。
こりゃ大変。


こんなの、私がひとりで考えてるだけで、
実は当たり前のことなのかもしれないけどな。
でも、特に政治家はそういう人であってほしいよ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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