先日の生放送で「客観視とはなんなのか」という話をした後、
しばらく考えていたことなのだけれども、
完璧な客観視というのは人間には不可能な話で、
重要なことは、物事を見るとき、考えるときに、
どれだけ自分の視点を動かす自由を獲得しているかということ、
そういう姿勢を持とうとすることなんじゃないかと思った。
視点は、左右にも、上下にも、遠近にも動かせるものだ。
もしかしたら「遠近」が一番難しいかもしれないけど、
現実には奥行きがあるから、そこは鍛えたい…。
そして、そんな風に視点を動かすのは、ほかならぬ自分だと思う。
だからやっぱり、「客観」とは言え、
他人の視線を借りるということではなく、
どのぐらい自分で疑問を持っているか、とか、
どのぐらい自分の意思を持っているか、とか、
どのぐらい現実を見ようとしているか、というところに、
かかってくるように思う。
こりゃ大変。
こんなの、私がひとりで考えてるだけで、
実は当たり前のことなのかもしれないけどな。
でも、特に政治家はそういう人であってほしいよ。